Rainy Days




『早く入って』





濡れたままじゃ帰せないと凪は俺を自宅に招き入れた


初めて入った…


それにしても


「狭い家…」


ついつい口から出た言葉を凪がタオルをぶつけてかき消した


『な・ん・か!!言った…?』


「……別に」


多分、俺の家が規格外なだけなのだろう


まあ…凪の家も標準的な家より狭いと思うが…


そんなことを考えながら風呂場へと案内される


『中にあるものは勝手に使っていいから。これ着替えね』


簡単に使い方を説明すると凪はそそくさと出ていった


他人の家の風呂なんてくつろげるはずがない


俺はごく簡単にシャワーを浴びると、凪が待っているであろうリビングへと向かった




< 13 / 85 >

この作品をシェア

pagetop