Rainy Days
「なにが…?何が欲しい…?」
ここまできといてあえて聞くなんて俺って相当だな…
『…まさ…とっ…』
恥ずかしさをこらえて俺をねだる凪の体はさっきとは打って変わったように
……熱かった
「ヨクデキマシタ…」
凪は一際高い声をだした――…
俺は薄暗い部屋の中で気が遠くなるくらいの幸せを感じていた
その反面…怖かった
この幸せはいつまで続くのかとか
他の男が凪をかっさらっていくのかとか
不安は尽きない
それでも俺はバカみたいに思い続けていたんだ
凪は俺のものだと
少なくともこの時は
……そう思ってたんだ