Rainy Days


1回で終わるはずがなく、結局凪の部屋に場所を移すことになった


足元が覚束ない凪を横抱きにすると当然のようにあいつはぶつくさ文句を言い出した


『匡人ってば人の話を聞かないんだから…』


「最後には自分から欲しいって言ってたくせによく言うぜ」


そう言うと凪の顔がかあっと赤くなった


『っ…バカ…』


凪は自分の顔を隠すように俺の胸に顔をうずめた


『誰のせいだと思ってんのよ…っ…』


わかりきったこと言うなよ


「責任とってやるから今日は大人しく鳴いてろよ」


凪をベッドに下ろす


『今日だけじゃないじゃない…っ』


「わかってんじゃん」


2人分の体重を乗せたベッドがギシッと鳴る


「ずっと鳴かせてやるよ―…」


俺の意識はシーツの中に沈んでいった―…



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