Rainy Days
『あっ』
頭のいい奴だ
数秒で状況を把握したらしい
『凪ねぇはシャワーかなんかですか?』
「ああ」
凪ねぇって呼んでるってことはこいつは凪の弟のうちのひとりなんだろう
こんな状況で鉢合わせしたなんて凪が知ったらマジ切れだな…
俺はとりあえずベッドからおりて、脱ぎ捨ててあった服を着ることにした
「まだなんか用があんのか?」
弟は出ていくどころか俺の着替えをジイッと見続けてきた
『いい体してますね、オニイサン』
弟はニヤッと笑った
「はっ?」
『凪ねぇが夢中になるはずだよな~』
そいつはケラケラと笑った
……食えない奴だ
「お前…名前は?」
『由吾』
由吾は更に続けた