Rainy Days


「あ?今から実践するか?」


ニヤッと笑い凪の髪をクルクルと人差し指に絡ませ、胸元までなぞる


『するか!!バカ!!』


「いってーな!!マジで殴んなっ!!」


手加減っていうものを知れっ!!


『もう匡人なんて知らないっ!!あんたなんかこの雨の中びしょ濡れになって帰れ―――っ!!って晴れてんじゃん…』


凪はガクッと肩を落とした


確かに


さっきまで降っていた雨はいつの間にかやんでいた


「俺の日頃の行いがいいせいだな」


『あんたの日頃の行いがいいって言うなら世界は善人だらけよっ』


そんな軽口を叩けるのはお前くらいだ



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