Rainy Days
Two


「おい、そこのバカップル」


『『へっ?』』


「俺の前でいちゃつくのはヤメロ」


2人はお互いの顔を見合わせた


『俺達がいついちゃついてたんだよ?』


あっダメだ


無自覚か…


「とりあえず暑苦しいから離れて座れ」


そう言うと愁は渋々脚の間に挟んでいた美弦ちゃんを解放した


「っつーかなんで家に…俺の部屋にいるんだよ?」


主の俺よりくつろぎやがって


『俺の家のクーラーが故障してさ―。外に遊びに行くにしてもこの暑さだろ?』


へえ―。それはそれは。


『匡人の家に行けば大原もいるだろうし、面白いかと思って』


「俺の家をなんだと思ってんだよ…」


俺の家はカフェじゃねえぞ!!



< 27 / 85 >

この作品をシェア

pagetop