Rainy Days
『あのっ!!匡人先輩…いきなり来てごめんなさい…』
「美弦ちゃんが謝ることないよ」
みんなバカ愁のせいだから
『それで大原は?』
「知らねーよ。あいつ、電話に出ねーから」
俺だって好き好んでお前らと一緒にいるわけじゃねえ!!
『…嫌がられてんじゃねえの?』
「……追い出すぞ、マジで」
ホントにでてって欲しい…
『怒りっぽい奴は嫌だな―?』
愁はキョトンとしていた美弦ちゃんに同意を求めた
……なんかもういいや
「出かけてくる」
俺は自分の部屋の所有権を放棄した
『えっ!?匡人先輩を追い出すわけにはいきませんよ!!』
「…いいよ、もう…」
君らがよくても俺が耐えらんねーし
『ほら、本人もいいっていってることだし』
お前が言うな!!
「愁」
ニヤニヤ笑っている愁をジロリと睨む
「……覚えとけよ?」
『ハイハイ』
愁はヒラヒラと手を振って俺を送り出した