Rainy Days


さて…どーするかな…


その辺をぶらぶらとうろつく


あの、見る人全員をとんでもなく不快にさせるバカップルと離れたのはいいが…


……暇だ


やっぱりあいつを呼び出すかな…


俺はポケットから携帯を取り出した


数秒の呼び出し音の後に流れたのは機械的な女の声だった


また留守電かよ…


最近、いつもそうだ


俺が電話をしてもあいつは出ない


1度問いただしてみようか?


もちろんたっぷりと“お返し”をしてもらいながら


そんなことを考えながら適当な店に入る


「コーヒー1つ」


ニコリと笑い、そう言うと女の店員は今にも倒れてしまいそうなくらい動揺して奥に戻っていった


あいつにもこれくらいの愛嬌があればな…


少し想像したがどうも気持ち悪かった


苛めがいがない


うん、あいつはあのままの方が丁度いい


そういう結論に達しコーヒーを待つ



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