Rainy Days


店の外を眺めたが、日曜日の夕方にも関わらず人は比較的少ない


きっとこの暑さのせいだ


雨が降ったかと思うと次の日には猛暑


地球はどうかしてる


ぜひとも未来の人間には何とかしてもらいたい


グダグダと余計なことを考えていた俺の前をサッと栗色が流れていった


見覚えのあるそれに勢いよく立ち上がる


『お待たせいたしました。ご注文のコーヒーです』


「…あ…ありがと…」


店員に軽く礼を言うと俺は元の位置に座り直した


暑さにやられたか?


額を手のひらで覆う


……凪と見間違えるなんて


気持ちわりい…


確かに凪に会いたいとは思ってたけどここまでくると重症だ


予想以上に凪にはまってる自分が気持ち悪い…







凪から会いたいって電話が着たのは5分後だった

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