Rainy Days
『匡人のことだもん。自分で解決しろって言われるのがオチだってたった今、気がついた!!』
あったり~
「わかってんじゃん」
俺はパチパチと拍手を贈った
『……あんたってホントに優しくない男ねっ!!』
凪は振り返って俺をキッと睨んだ
「優しくして欲しいか…?」
凪は驚きで目をパチクリさせた
「来いよ。慰めてやっから―…」
両手を広げる
凪の唇が微かに震える
凪は本当に泣き出しそうになっていた
『慰めてっ…』
次の瞬間には俺と凪の距離は埋まっていた
ったく…
強情な女…
最初からそう言えばいいのに…
手入れの行き届いている髪を梳いてやる
俺にここまでさせる女なんかいねーんだからな―…