Rainy Days


「美弦ちゃんは喜んでたんじゃないですか…?」


俺だったらこんな親につきまとわれていたら家出する


『美弦がそんな風に考えるわけないだろ!?帰ったときにお帰りーって出迎えてくれたし♪』


……それって普通のことなんじゃ


紘一さんの浮かれ気分に水を注すのも哀れな気がしたので俺は黙って水を口に含んだ





『そーいう匡人は大原ちゃんとどうなったわけ?』





ゲホッ!!


俺は驚きのあまりせき込んだ


俺っ紘一さんに報告した覚えはねーぞ!?


「なっなんで…」


『あの2人から』


あのバカップルめ


クソッ!!


あの時、愁を殺っとくべきだった


『噂によるといー感じらしいじゃん』


「別に…普通ですよ」



俺がそう言うと紘一さんは意地悪くニヤリと笑った



< 42 / 85 >

この作品をシェア

pagetop