Rainy Days


『大原ちゃんはホントに面白い子なんですよ~』


酒が入ってることも手伝って紘一さんは饒舌だった


『それに驚くくらい優秀ですね。なー匡人?』


知るか!!


『美人なうえに紘一君が認めるくらい優秀なんて匡人もなかなか目が高いじゃないか』


「うるせえ」


半ばやけになって口の中に肉を放り込んだ


紘一さんと親父が凪を褒めれば褒めるほど俺は段々不機嫌になっていった


『1度見てみたいもんだな、その大原さんを』


「やめろ」


さすがに息子の女に手を出すほど節操がないとは思わないが、万が一ってこともある


『何もしない。心配性だな、匡人は』


その妙ににこやかな笑顔が胡散臭いんだよ!!


「女に関しての親父の約束は信用できない」


女癖の悪さは確実にこいつから遺伝したと思ってる


『まあ、お前の話はこれくらいにしておこう』


これくらいって大分話してたと思うぞ…



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