Rainy Days
「お前昨日何してた?」
『へっ?』
そう聞くと凪はなんとも間抜けな声を出した
凪と紘一さんを見た次の日
俺はようやく連絡のとれた凪と自室のソファでくつろいでいた
『昨日…?』
「ああ」
凪は戸惑っていた
俺がバイト先に行ったことを知らないのだから当然か…
『バイトよ?それがどうかした?』
「……別に―…」
凪の腕を引く
俺は胸に倒れこんできた凪の唇を塞いだ
“嘘をつかれた”
それだけのことなのに胸を支配するのは怒りか悲しみか
判別するのは難しい