Rainy Days
『匡人様~!!』
ぎゅうっと背中から誰かに押しつぶされたような気がした
『まだ残ってらっしゃったんですかぁ~♪』
「ああ…」
ゆっくりと体を机から離す
振り返ると、後ろにいたのは七瀬小夏だった
「帰らなかったの…?」
そう聞くと小夏はニヤッと笑った
『小夏は匡人様がいると思ったから生徒会室に戻ってきたんですよ…?』
スルリと腕に巻きついてくる
上目遣いの熱っぽい目
久し振りに見たあいつ以外の女の目
……バカな女
もう…誰でもいい…