Rainy Days


『知ってるか…?まともに寝てねえんだよ…凪ねぇ。ここ3週間、あんたとこじれてからだ』


凪が…?


由吾は扉にもたれかかってその場にうずくまった


『もう…やめてくれよ…。凪ねぇはあんたが思ってるほど強くない…』


知ってる


繊細な内面を隠すように強がりを口にしてること


強がって、強がって…


誰にも本音を見せないところは俺とそっくりだったから


「……帰る」


その場にいられなかった


痛かった


由吾の言葉は


俺が凪にしたことはそれこそ取り返しのつかない、もう2度と埋まらない溝を作り出したことを改めて思いださせた


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