Rainy Days
ため息をつきながら家の門に手を伸ばす
『匡人…っ…!!』
背中から聞こえた声に一瞬体が硬直した
期待と不安を抱えながら振り返る
「凪…?」
ああ、本当に今日の運勢は最悪だ
会わないように…してたのに…
何でここに凪が来るんだよ…
「何してんだよ」
俺の前に現れて…気は確かか?
『匡人に会いにきたに決まってんでしょ…っ…!?』
ショートカットがまだ目に新しい
「俺はお前にもう興味がない」
少し痩せたのかもしれない
ショートパンツから覗く脚は益々白く、細くなっていた
目を逸らす
見たくないものは見なければいい