メカニカルガール
エドワードはアルテミスの髪を丁寧に、ゆっくりととかしていく。


「…きれいだよ。アルテミスの髪の毛は月の光を集めたみたいだ」


「ありガトウゴざいマス」


猫のようなアーモンド型の瞳。


通った鼻筋に薄目の唇。


嬉しそうに髪をとかす主人の様子を、アルテミスは黙って鏡越しに見つめていた。


ふと、目が合う。


その度にエドワードは、にっこりと優しく微笑みかけてくる。


「………」


ドクンッ。


ドクンッ。


思わずギュッと胸を押さえてしまう。


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