メカニカルガール
コクンッとアルテミスは小さく頷く。


そして新たな疑問を口にした。


「どうしてルドルフは忘れないでって言ったの?」


「それはね、大切な人にはずっと自分の事を憶えていて欲しいんだよ。特に、愛する人には…ね」


「…愛する、人」


しばらく、可憐に咲く勿忘草を黙って見ていたアルテミスだったが、視線をゆっくりとエドワードへ移した。


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