メカニカルガール
すぐにギギィーッと音を立てて、時計台の向かいにある酒場の扉が開いた。


落雷の音を聞きつけた野次馬が数人、外の様子を覗いている。


「時計台に落ちたのか?」


「ん?おい。誰か倒れてねーか?」


大慌てで降りしきる雨の中、顎髭をはやした筋肉質の男2人が、アルテミスの元へ駆け寄ってきた。


「お嬢さん!!大丈夫か?」


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