あたしの俺様執事様。



「もしもし望?どうした?」


『りょっ…りょっ…』


「えっ?」


電話の向こうからは
正気ではない望の声と
息切れの声、
カツカツと走る音が聞こえる。
これは…重大ななにかが
起こってる。あたしのかん。


「望、落ち着いて?ゆっくり話して?」


『ゥゥッ…。りょ、亮太が交通事故に…。いま病院にいってて…ウゥ…。』


「えっ…。」


亮太くんが事故―。


「どこの病院!?」


『〇〇病院…。』


「すぐ行くよっ」


あたしは電話をきる。
海斗はあたしを心配そうな
目で見つめた。


「なにがあった?」


「亮太くんが…交通事故に…」



< 100 / 180 >

この作品をシェア

pagetop