あたしの俺様執事様。
「お待たせ望ー!!」
そこには望の姿がなく
亮太くんが笑顔で迎えてくれた。
「こんにちは。君達がすずかちゃんと海斗くん?はじめまして。今望は花の水を変えにいってますよ。」
はじめまして…か。
やっぱ今まで仲良くしてた
人からのはじめましては
キツイな…。
海斗もなんとなく寂しそう
な顔をしている。
「海斗くんと俺は親友なんだよね?俺は始めて会う感じなのに…すごく不思議です。」
あたしも海斗も
言葉が出てこない。
記憶をこれまで失ってる
なんて…
こんなに酷いなんて
「おおっ。すずと海斗くん、早かったんだね。」
花を抱えた望が笑顔で
入ってきた。
望はやっぱ強いよ…
つらいはずなのに。
「ありがと、望。」
「全然いいよーっ」