あたしの俺様執事様。




今日はあたしが放課後
補習があったから、
海斗は一人でお見舞いに行った。


だから今は一人。
あたしは学園の庭にきて
一人でボーッと夕空を
ながめていた。


「すずかちゃん?」


あたしの名前を呼んだのは
校長先生だった。


「こんばんわ、校長先生。」


校長先生はニコっと笑うと
あたしの横に座った。


「なにかあったのかしら?」


「いや…なんにも。」


あたしはニコっと笑う。


「海斗かしら?」


校長先生のかんのよさに
体がビクッと反応する。


「んなわけないじゃないですかぁーっ」


「隠さなくてもいいのに。付き合ってるんでしょ?」


えっ知ってたの!?



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