あたしの俺様執事様。
あわあわしていると
あたしから海斗が電話を
とりあげた。
「望ちゃん、俺から話すよ。」
そう言って電話をきった。
―嫌な予感がよぎる。
もしかして亮太くん
死んじゃいました…
とか言わないよね?
だって望は大泣きだし
海斗は放心状態だし。
嫌な汗とともに
あたしの心臓はばくばくと
なりひびく。
「落ち着いて聞いてくれるか?」
「はい…。」
二人でソファに腰掛ける。
なかなか喋りはじめない海斗
の顔をそーっとのぞく。
「かいとぉーんひゃっ…」
するといきおいよく
海斗があたしを抱きしめた。
「俺が落ち着いてられねぇ…」
海斗は涙をながしながら
あたしの耳元で言った。