あたしの俺様執事様。
この目、鼻、口、背丈、声。
信じられないけれど
そこにいたのは
亮太くんだった。
「なっ…なんで!?なんで亮太くんがいるのーっ」
「だからはやとちりしすぎって言ったろ?」
海斗の説明によると…
亮太くんは昨日の朝に
いきなり急変して
応急処置をした。
それからずーっと目を
覚まさなかった。
医者も"これ以上はなにもできませんので…"
って言われてて。
不安で潰れそうになった時。
それが今日の朝。
部屋に入ってきた海斗は
驚いたって。
ベッドから起き上がる亮太くん
が見えたから。
それと望の泣き顔。
まさかとは思ったけど
亮太?って問い掛けたら
おっ、海斗じゃんか。
その一言だったって。
今まで忘れてたたことが
なかったかのように
記憶はもどってるらしい。
医者は"奇跡に近いです"と
言ってたって。