あたしの俺様執事様。
海斗だから信じれるんだ。
ずっと一緒だって
結婚するんだって…
言ってくれたんだもん。
決めたんだもん。
こんなとこで立ち止まっちゃ
いけないんだ。
夢花拓海なんかに…
絶対負けたりしないもんっ!!
「パチパチパチ....。」
教室の入口から聞こえてくる
拍手の音とともに
あたしと海斗はパッと離れる
だれ…?
あたしは入口に目をやると
体が凍りついた。
そこにいたのは――
「いやー、すばらしい恋愛ごっこやんか。それと、こんなところで、ずいぶんと大胆なんやな。」
夢花拓海だった。