あたしの俺様執事様。




「じゃあ…お前らには条件を出す。三日間だけ、花岡すずかは俺のお嬢様になるんだ。それでもし花岡すずかが俺を好きになったら…そんときは終わりだ。」




…へ?
なにを言ってるの…
あたしがこんなやつを
好きになるわけないのに。

そんな簡単な条件なら
あたしのんでもいいよ。




「それだったらあたし…」


「ただし!立花海斗、お前はかんなと三日間過ごすんだ。」








すると後ろからかんなさんが
入ってきた。

まるで海斗を自分が
勝ち取ったかのように
あたしを見つめる。

海斗と…かんなさん…が?
そんなの嫌に決まってる。



でも海斗は少し
考えてから口を開いた。



「…いーじゃねえか。俺はすずかしか見えねーから。三日間なんてちょろい。」




そうだよ…そうだよ
あたしだってもう海斗しか
見えないもん。




「のぞむところよ。」





こうしてあたしと海斗は
三日間離れ離れの生活が
スタートしたのだった。



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