あたしの俺様執事様。
悪魔との生活スタート




次の日――。




「ん…んっ…。」


「おい、起きろよ。」





いつもなら海斗が
起こしてくれるのに。

今日は違う声が聞こえる。
いつもより大人で低い声。

夢花拓海だ。

こんなやつと喋りたくもない
あたしはすぐに起き上がり
ベットからおりようとした

でもこいつがあたしの
腕を思い切り引っ張り
ベットに押し倒す。




「…なんのつもり?」


「なんのつもりもなにも…」







ニタニタしながら
鼻と鼻同士が
触れるかふれないかくらいに
あたしに顔を近づけて言う。


綺麗な顔立ちをしている
夢花拓海の顔がこんなにも
近くにあると、嫌でも
心臓があばれる。






「お前は絶対、俺を好きになる。絶対な。」






< 139 / 180 >

この作品をシェア

pagetop