あたしの俺様執事様。
悪魔との生活スタート
次の日――。
「ん…んっ…。」
「おい、起きろよ。」
いつもなら海斗が
起こしてくれるのに。
今日は違う声が聞こえる。
いつもより大人で低い声。
夢花拓海だ。
こんなやつと喋りたくもない
あたしはすぐに起き上がり
ベットからおりようとした
でもこいつがあたしの
腕を思い切り引っ張り
ベットに押し倒す。
「…なんのつもり?」
「なんのつもりもなにも…」
ニタニタしながら
鼻と鼻同士が
触れるかふれないかくらいに
あたしに顔を近づけて言う。
綺麗な顔立ちをしている
夢花拓海の顔がこんなにも
近くにあると、嫌でも
心臓があばれる。
「お前は絶対、俺を好きになる。絶対な。」