あたしの俺様執事様。
「ったく…立花はこんなやつのどこがいいんだか…」
うるさい。
たしかにあたしは
嫌なところばっかりだ
ドジだし嫌なことばかり
周りでおこるし。
でも、そんなあたしを、
こんな変なあたしを
唯一、受け入れてくれる
海斗は大切な存在。
ああ…早く三日間が
過ぎてほしい。
ピンポーン…
「望と亮太くんかも。」
あたしは玄関へと急ぐ。
扉をあけると思ったとおり
望と亮太くんがいた。
「お、おはよお…」
「おはよ、なんか元気ないね…って、え?」
望はビックリした様子で
あたしの後ろのほうを
見ている。
きっと、夢花拓海が
いることに驚いている
のだろう。
「すず…どうゆうこと?」
返答に困っているあたしに
夢花拓海は思い切り
後ろから思い切り
抱き着いてくる。
「いろいろあってな、今日から俺がすずかの執事なんや。」
「ちょっ…抱き着かないで!」