あたしの俺様執事様。




あれからどれくらいの
時間が過ぎたのだろう。

気づいたら朝になっていた。

あたしはあのあと
そのまま夢花拓海の胸で
寝てしまったみたいで
目をあけるとベットの上
だった。






「はあ…すっごい怠い。」


体が重くて起き上がれない。
いつもよりも寒くて
布団から出れなかった。


「お前、熱あるんやろ?今日は休んどきや」



いきなり部屋に入ってきて
らしくない言葉を口にする
夢花拓海。



「ねえ…優しくしないで。あんたらしくなくて気持ち悪い。」



あたしの正直な気持ち。
つい口にしてしまった。



「俺はいつも優しいやろ。優しいから、おはようのチュウしてやろか?」





そう言ってずんずんと
近づいてくる夢花拓海。

あの…理由になってないから!






「やだっ、やめて夢花拓海っ…病人を暴れさせないで…」


「大人しくしてりゃええのに。あと、夢花拓海って呼び方、やめてや…拓海にしろ。」






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