あたしの俺様執事様。
ガチャ…
玄関の扉の開く音がした。
だんだんと近づく足音。
ああ…海斗が来たんだ。
こんな姿見たら嫌われるん
だろうな
海斗と過ごした日々は
忘れない、すべてが思いで。
世界で一番大好き
もうあなた以上のひとは
現れないと思います…。
「…すずか?お前なにやってんだ…」
ベッドルームに入って
くるとあたしと夢花拓海の
姿を見てビックリする海斗。
「今、お前の彼女を可愛がってやってるから見とけ。」
夢花拓海は無表情で言う。
あたしは海斗の顔が
見れなかった。
こんな姿を見られて
こんなことをしていて。
あたしは彼女失格だよ…
「海斗…あたし…彼女失格だよね。」
なにも言わない海斗。
あたしはゆっくりと顔を
あげる。
すると海斗はうつむき
強く拳をにぎっていた。