あたしの俺様執事様。
「お前、ほんと泣き虫だな。」
大きな手であたしの
髪の毛をわしゃわしゃと
掻き回しながら撫でる。
あたしだってずっと
こうしたかったよ。
二日…たった二日だけって
感じるかもしれないけれど
長すぎる二日間だった。
あたしは海斗不足だ。
もっともっともっと…
ぎゅーしたいよ。
ちゅーしたいよ。
そして海斗を感じたい。
「俺…すずか不足。キスしていい?」
海斗も同じ事を考えていた
みたいで嬉しい気持ちになる
あたしは無言でうなずく。
海斗は抱きしめていた手を
一度離し、
肩に手をおこうとした。
でも手を離した瞬間、
いきなりめまいがして
あたしはベッドに倒れ込む。