あたしの俺様執事様。
よく見れば、
入学した日に海斗の周りに
いたあの女の子達だ。
「あたしはお金でなんか買ったんじゃないよ?海斗がいきなりあたしの執事って言ってきたんだもん。」
これは事実。
「ふふっ。そんな」
「下手くそな」
「言い訳なんて」
『しないでくれるかしら?』
それぞれ三人で言った。
あまりに息がピッタリすぎ
打ち合わせでもした?
ってくらい…(笑)
「ニヤニヤしてんじゃないわよ。あたし達あんたの事、絶対に許さないんだからね。」
ものすごく怖い顔をして
あたしを睨むと、三人は
自分の席へ戻っていった。
「意味わかんないし…。」
この時、
"絶対に許さないんだからね"
この意味をあたしは
理解してなかったんだ…。