あたしの俺様執事様。




そんな強張ったあたしの顔を
かんなさんが見た。

ばっちし目があう。



「これが…海斗のお嬢様?」


「そうでございます。すずかお嬢様です。」


「フフッ。普通な子ね」


カッチーン。
普通で悪かったわね。
それぐらいあたしだって
自覚してるってーのっ!!



プンプンしていると
かんなさんのうしろから
一人の美男子がきた。


「そろそろ時間です。かんなさん。」


「そうね…じゃあねっ♪海斗。」


そういって執事らしき
人物と去っていった。



いったいどんな関係なの?
元お嬢様とか…。



「すずか?ヤキモチ妬いてるのの?」


ニヤニヤしながら一言。
そんな海斗にいらいらした
あたしは言ってしまった。


「うるさいっ。海斗だってさっきヤキモチやいてたじゃんっ!」


言ってはいけない言葉…。


「今言ったな?さっきなんていったっけ?」


「え…あはは…いやぁ…」


だんだん近づいてくる海斗。


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