あたしの俺様執事様。


後ずさりをするも
海斗にあっけなく捕まる。


ざわめく会場のど真ん中で…



「お仕置き。キスします。」


「えっ待って!!ここ会場のど真ん中だよっ」


「それがなにか?」


俺様ぶりがばれても
大丈夫なのか…
こいつはなんも気にしてない
かのように接してくる。


…あたしは気にするよっ



「約束は約束だ…。」



みるみる近づく海斗の顔。



「ちょちょっ…」


この声が悪かった。
あたしの声でみんなが
振り向く。


見ないでーっ


ちゅっ



「…」


あんまりにも恥ずかしくて
なんも言えない…。
海斗はすました顔。


「みんなに見られたじゃんっ」

「だから?」


こいつは…
恥ずかしいって気持ちを
知らないのか…?


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