あたしの俺様執事様。



後ろから望と海斗くんが
歩いてきた。

とっさに離れるあたし。



「「おめでとーっ!!」」



声を合わせて言う二人。
なんか…そんなに喜んで
くれるとうれしいなあ。


海斗と亮太くんは
二人でじゃれあっている。

…海斗かわいいなっ♪

そんな海斗に夢中になる
あたしに望は言った。



「約束…ちゃんと果たすんだよぉ?」


「えっ…約束?」


「とぼけるなよおーっ。こ・く・は・く、だよ?」


と小声で言った。


はいはい…。
約束は約束だもんね。

あたしちゃんと言えるかな?
振られたらどうしよう。

これまでみたいに
仲良くできなくなる?

…って。
こんなこと考えてちゃ
はじまらないよねっ。

頑張れ、自分。
負けるな自分!!


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