あたしの俺様執事様。
―その夜―
デートは中止になり。
あたしたちは、
寮に戻ってお茶をしていた。
もちろん、かんなさんも
「すずかさん、海斗と一緒の部屋なんだね。」
コクッと頷く。
やっぱしびっくりだよね。
いちおう、"男"と"女"だし
「一緒に済んでるなら…やっぱヤっちゃったりするの?」
「「ブッッ」」
見事、ナイスタイミングに
あたしと海斗は
飲んでいた紅茶を
ふきだしてしまった。
「ははっ…わかりやすいのね。」
ヤっちゃ悪いかーっ。
付き合ってるから?
なんて言えたらいいけど…
あたしたちが付き合ってる
ことはあんまり知られたく
ないわけなんだけど、
「付き合ってるならヤるのは当然だろ。」
…なんてふつうに言っちゃった海斗。
―馬鹿。笑
「えっ、あなたたち付き合ってるの?」
一瞬、かんなさんの顔が怒りと悲しみのまじった顔になる。
「ああ…はい。」
あたしにはわかる。
かんなさんはきっと…
海斗が好きなんだ。