あたしの俺様執事様。
―次の日―
今日は学校の補修はなし。
海斗は…
亮太くんのところに
いまはいるらしい。
「望ぃ…。」
不安不安不安。
百回言ったって足りないくらい
本当は海斗に会うのが
すごくこわい。
振られるんじゃないかって…
もう嫌がられるんじゃ
ないかって…
海斗のことを素直に
信じれなかったあたしを、
また抱きしめてくれるのだろうか?
パチッ
「ひゃっ」
望があたしのほっぺたを
両手ではさんだ。
「そんな顔してちゃ駄目。すまいるだよすまーいるっ!!」
すまいる…すまいる…。
「うん。」
あたしは望と亮太くんの
部屋へと歩いていく。