あたしの俺様執事様。




「海斗のことがぁ…ウゥッ。」


あと少し…がんばれ自分。


「すっ…ひゃっ!!」


あたしは海斗に腕を
ひっぱられ抱きしめられる。

この温もり

感触

臭い

海斗…海斗なんだね…。


「好き、なんでしょ?」


こくんと頷く。

あたしの変わりにサラッと
その言葉を言った。



両思いって幸せだ
好きって言い合えて
キスできて
時にはすれ違いもあるけど
いい事ばかりじゃないけど。

想いを素直に伝えればほら…
通じあえるんだ。





「あたし…ずっとかんなさんに嫉妬してたの。」


「うん。」


「それとね。かんなさんとキスしてたのも、たとえ無理矢理だったとしても嫌だった。」


「うん…。」


「海斗があたし以外の人とヤってるとか…激しいとか…嫌だったの。」


「そっか…。」



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