あたしの俺様執事様。



かれこれもう夜。
あれからいろいろな怖い
乗り物に乗るたびに
あたしは泣きじゃくりました。

おかげでぐったり…。


今は定番の観覧車に
乗り込みました。


「んはぁ…もう疲れたよ…」


「…あ?うん。」


そっけなーい返事。

もしかして、
あたしが泣きすぎて疲れたとか?
そんなめんどくさいすずかは
嫌いとかいって
振られちゃうとか…?

やめてよ海斗ぉ…。

それから沈黙の時間が
しばらく続いた。


「なあ、すず?」


沈黙をやぶったのは
海斗だった。

あたしを真剣な目で見つめる。


「…ん?」



わっ別れ話しじゃないよね…
不安が積もる中、
海斗は少し目を泳がせながら
また口を開く。


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