キミがすき
……着いちゃったよ。

ついにお兄ちゃんや大兄ちゃんの通っている…私の志望校に。
来たはいいけど…どうやって入ろうか…。
菜緒はというと隣で目をキラキラとさせてこちらを見ている。

「ハァー…、行ってみよう。」

「行こう♪!」

もし…誰か先生に目をつけられたらどうしよう……。
ここの高校受けたいのに…!

「ねぇ、茉央ってたしか…ここ受けるんだよね?」

「うん、そのつもりだよ(笑)」

「そっかぁー…、高校、離れちゃうね…。」

寂しそうな顔で笑いかけてきた菜緒。
急にどうしたんだ!?
まぁ…菜緒って不思議なところが多い。
急に喜怒哀楽が変化して…しかもその変化がデカイ……。

まぁ、これも菜緒らしい個性だって思うから私は菜緒の良いところであり、悪いところだと思う。

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