キミがすき
「早く言いなさいよこの子はまったく(笑)

仕方ないね、頑張れ(笑)」

呆れたようにため息を一度つき、
でも、すぐに優しい笑顔を向けてきた。


「ありがとう!」

「今度、埋め合わせしてね(笑)」

「もちろん!」

そう返事をしてすぐに私はカラオケボックスを去った。



どうしよう…。
大兄ちゃん、怒ってるよね…。


絶対に怒られるよー…。

そんなことを考えながら暗い道をひたすら走った。


うぅ…家の前には着いたけど
入りたくない。
いや…入れない…。
恐ろしすぎる。

玄関の前で考え込んでいると、ガチャッと玄関が開いた。

中から出てきたのは、
とっても優しそうに笑っている大兄ちゃんだった。

「ヒッ………!」

「茉央ちゃん、おかえり。学校長かったんだね、待ってたよー♪」

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