キミがすき
優しく言う大兄ちゃんに対して明らかに動揺を隠せていない私…。


「だ、大…兄、ちゃん?
お、おこ、怒ってない、の………?」

「んー?それより、手、洗って部屋に来て(笑)
待ってるからさ♪」

「え…あー…うん。」

…部屋、私の部屋なんだけどな。
まぁ、いっか。
大兄ちゃん…怒ってない…みたいだし。

さすが大兄ちゃん。
昔からすごく優しいもんね。

だけど今回は絶対に怒られると思ってたけど…。


ガチャッ

「大兄ちゃん、お待たせ♪」

「………遅い。」

「だ、大兄ちゃん…?

さ、さっきと別人のような気…するんだけど………。」

「当たり前だろ?
これが素なんだから。」

さっきの超優しかった大兄ちゃんとは反対に、黒いオーラでいっぱいで悪魔のような笑みを浮かべている大兄ちゃん。

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