La ragazza che si liber di memoriaー鎖のカケラー
第1章ー記憶を失くした少女ー
◆Prologue
ザー……
冷たい雨が降る中、一人の少女が傘もささないで俯きながら夜の街を歩いていた。
僕はその少女が気になって、話しかけてみた。
「…ねぇ、こんな雨の中濡れちゃったら風邪引いちゃうよ?」
声をかけると、少女はゆっくり顔を上げた。
――ドキン――…
少女は涙を流していた。
生気を失ったかのように――…