La ragazza che si liber di memoriaー鎖のカケラー
他のクラスメートの奴だって初めは私に同情の眼差しを向けていた。
無視すると、「何こいつ。せっかく話しかけてあげてるのに」といい、誰も私に近づかなくなった。
こいつも他のクラスメートの奴と同じだろう。
―――別に同情なんて、いらない。
私は同情されて、悲しいとか、嬉しいとか、何も感じない。
この数日でわかったこと。
―――私は感情表現が苦手ではなく、何も感じないということ。
多分、記憶を失ったと同時に、感情までも失ってしまったんだろう。