Honey Sweet Melody
「飯島はさ…好きなやつっているわけ?だから誰とも付き合わねぇの?」
その質問もよくされる。そして現段階で、答えはたった一つしかない。
「好きな人…?今のところいないよ。」
「じゃあ…。」
「でもね、昔から決めてるの、あたし。自分が好きになった人としか付き合わないって。確かにね、誰かに好きって言われて好きになることもあるのかもしれないとは思うけど…。あたしは自分で、その人のことを見つけて好きだって想いたいから…。」
「…。」
「それじゃあたし、もう戻るね。」
そして華音は階段を駆け下りて真っすぐ生徒会室に戻る。好きでもない人とはどうしたって付き合えない。
「ごっめーん!今から3倍で働くね!」
「それより…断ったのか?」
「え?あー…うん。だってあたしは、自分が好きになった人としか付き合わないって決めてるし。って何でばれてるの?」
「…あのてのやつは全部告白じゃん。ていうかさーホント、華音はずっとソレ言い続けてるよねー。」
「だって、初めて付き合うなら自分がその人のことすごーく好きになりたくない?」
「華音さ、サバサバした性格なのにそういうところ乙女だよねー。」
「サバサバした性格って何よ、紗和?」
「えーだから何ていうか…男っぽい感じ?」
「あたしのどこが男っぽいってー?」
「全部!全部だよ!ってかそんな夢見がちなこと言ってるから彼氏出来ないんだってば。華音はモテるんだから、彼氏なんていくらでも出来るのに…。」
「だって…。」
それでは全く意味がない。それに華音は『彼氏』が欲しいわけではない。華音が欲しいのは、彼氏という名前でも、存在でもなく。
「ま、いいけどねー。あたしと順平はラブラブだから♪」
「はいはい。結局それが言いたかったんでしょ?」
「べっつにー♪あたしは華音のことも心配してるんだよ?華音も早く幸せになってほしいなって…。」
「だーから!あたしは別に彼氏がいるから幸せだとか、そういう風には思わないって言ってるじゃん。」
「分かってるってばー。さ、仕事仕事。」
「もー…なんなのよ…紗和…。」
いつも余計な心配ばかりしている紗和を見て、またため息が出た。自分の幸せを自分で掴む気はあるし、大切な人を見つける気だってある。ただ、今は出会っていないだけで。
その質問もよくされる。そして現段階で、答えはたった一つしかない。
「好きな人…?今のところいないよ。」
「じゃあ…。」
「でもね、昔から決めてるの、あたし。自分が好きになった人としか付き合わないって。確かにね、誰かに好きって言われて好きになることもあるのかもしれないとは思うけど…。あたしは自分で、その人のことを見つけて好きだって想いたいから…。」
「…。」
「それじゃあたし、もう戻るね。」
そして華音は階段を駆け下りて真っすぐ生徒会室に戻る。好きでもない人とはどうしたって付き合えない。
「ごっめーん!今から3倍で働くね!」
「それより…断ったのか?」
「え?あー…うん。だってあたしは、自分が好きになった人としか付き合わないって決めてるし。って何でばれてるの?」
「…あのてのやつは全部告白じゃん。ていうかさーホント、華音はずっとソレ言い続けてるよねー。」
「だって、初めて付き合うなら自分がその人のことすごーく好きになりたくない?」
「華音さ、サバサバした性格なのにそういうところ乙女だよねー。」
「サバサバした性格って何よ、紗和?」
「えーだから何ていうか…男っぽい感じ?」
「あたしのどこが男っぽいってー?」
「全部!全部だよ!ってかそんな夢見がちなこと言ってるから彼氏出来ないんだってば。華音はモテるんだから、彼氏なんていくらでも出来るのに…。」
「だって…。」
それでは全く意味がない。それに華音は『彼氏』が欲しいわけではない。華音が欲しいのは、彼氏という名前でも、存在でもなく。
「ま、いいけどねー。あたしと順平はラブラブだから♪」
「はいはい。結局それが言いたかったんでしょ?」
「べっつにー♪あたしは華音のことも心配してるんだよ?華音も早く幸せになってほしいなって…。」
「だーから!あたしは別に彼氏がいるから幸せだとか、そういう風には思わないって言ってるじゃん。」
「分かってるってばー。さ、仕事仕事。」
「もー…なんなのよ…紗和…。」
いつも余計な心配ばかりしている紗和を見て、またため息が出た。自分の幸せを自分で掴む気はあるし、大切な人を見つける気だってある。ただ、今は出会っていないだけで。