奏〜大好きなキミへ〜
出発
"ひかる"
誰?
あたしの口が勝手に動いて
この名前を呼び続ける。
ぼんやりと人影が見える。
背が高くてほっそりしてて。
なぜなのか懐かしく感じる。
"あなたは誰?"
どんなに叫んでも返事は無くて。
影がドンドン遠ざかっていく。
"待って!!"
急に寂しさが襲う。
苦しい。
涙が溢れる。
ジリジリ〜!
そこで目が覚めた。
「夢か…」
でも…
涙だけは本物だった。
キミとはここでもう出逢っていたかもしれないね。