奏〜大好きなキミへ〜

次の日の部活。

あたしは同じパートの1年に

先輩と付き合えることになったと報告した。


みんな悲鳴をあげて喜んでくれた(?)

色々協力してくれたから。

わざと2人きりにしてくれたり、
並ぶ時に隣にしてくれたり。


だから1番に伝えたかった。



部活が終わって帰ろうと歩いていると

タッタッタッ。

走ってくる音がする。

振り返ると…

先輩だった。

「一緒に帰ろ?」

嬉しいけど…

他の先輩にバレちゃうよ…


見渡すと誰もいない。

いいか…


手を繋ぎたいのに…

一向に手を繋いでくれる気配がない。

ただただ緊張して何を話したかなんて覚えてない…

道の反対側を見ると

吹部の先輩が2人いるー!!!


ヤバいっ!

とっさに離れてあるく。

「どうして隣で歩かないの?」


「道の反対側を見て!」

先輩もヤバイって顔をして歩く。

2人の先輩を見ると完全にこっちを見てる…

しかも同じパートの女子の先輩とトランペットの女子の先輩…

バレたかも…



コンクール前日。

前日なのに光先輩は遅刻。

パートで基礎をやりながら

例の女子の先輩が

「あいつ…前日に遅刻とか大丈夫?」

と言ってあたしの方を見る。

やっぱりバレとるー(◎-◎;)


まぁ…

後から分かったのは…

光先輩が来ないから

明日来れるのか?

って話だったみたいだけど…



明日はいよいよコンクール!
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