奏〜大好きなキミへ〜
次は委員会決め。
HR委員だけはやりたくなかった。
男子はすぐに決まった。
「女子は…」
シーンとした。
しかも後ろから視線が
グサグサ突き刺さる感覚。
もしかして…
ゆっくり後ろを振り返ると
担任もみんなもあたしを見てた。
大きな笑いが起こる。
担任が口を開いた。
「お願いします。」
と、たった一言。
皆に見られている中、
断ることができず、
「はい…」
返事をしてしまった。
あぁぁあ゛ぁぁ
どうしようー
こんなあたしにつとまるのかな…
不安を抱えたまま高校生活初日を
終えた。