暴れる羽



紫苑は鳥肌が立った。



―嘘だ。こんなにも雰囲気がかわるなんて……





反則だ。







いつものかわいい美羽には到底見えなかった。



自分がどれだけ見当違いなことを思っていたのか思い知らされた。



俺は美羽を守ることなんかできない。




むしろ守られていたのは俺たちだったのかもしれない。




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