暴れる羽
<2>転校生は一人が好き
(元に戻ります)
薄暗くなった帰り道を歩いていた。
何をするわけでも無いけど、ただまわりの景色を見ながら歩いた。
「ねぇ、君、今暇?」
二人組の高校生に声をかけられました。
「暇じゃないです」
断りました。
が、しかし、
「暇だよね?ってかおれらと遊ぼ?」
暇だと決め付けられました。
「忙しいので帰ります」
淡々と嘘を並べて立ち去ろうと思って歩きだしたら捕まれる手。
「何ですか?」
イラついてきた。
殴り飛ばしたい。
でも……
「いいからいいから」
そのまま引きずられて路地裏へ……
やめろ、まじで殴っちゃうから。